「卓越の高速性能。さらに進化したPentiumProプロセッサ(200MHz)搭載。」※St20

PC-9821St20カタログより
「加速する先端性能。PentiumProプロセッサ搭載。その名も98プロ。」※St15
タワー形のPC-9821には、98Proの愛称がついたPC-9821Stというものもラインされており、こちらはWindowsNT3.51がインストール済となっていました。
PentiumProを採用しており、15と20ではCPUのクロック周波数が違う他は同じスペックになっています。タワー形の筐体です。型番からいえば、サーバー用途(S=サーバー、t=タワー)です。
R-MATEシリーズではないですが、ここに含めて掲載します。
PC-9821St20/St15スペック
- CPU
St20:PentiumPro(200MHz)
St15:PentiumPro(150MHz)
※内部キャッシュ256KB - チップセット
Intel 82450KX(Orion) [PCI Rev:2.0] - セカンドキャッシュメモリ
256KB。 - ROM
BIOS、N88-BASIC(86)、システムセットアップメニュー他128KB - 漢字ROM
320KB - メインRAM
16MB。
※F.PF.P.DRAM パリティー有り.DRAM パリティー有り - メインRAM増設
最大256MB。
※本体標準実装の増設RAMサブボード(4枚)を取り外し、増設RAMサブボード(32MB)を4枚1組で2組(合計8枚)実装した場合。
ECC対応 F.P.DRAM(4枚1組で実装)。 - VRAM
512kB(本体グラフィックス)+4MB(ビデオアクセラレータ)。 - テキスト表示※MS-DOS時のみ可。
80×25行/80×20行/40×25行/40×20行
※切り換えて使用。
文字及びグラフィック記号(248種)
キャラクタ単位にアトリビュート設定可。リバース、ブリンク、シークレット、8色表示カラー(黒、青、赤、マゼンタ、緑、シアン、黄、白)。
※グラフィック画面とは独立したテキスト画面を継承。アクセラレータとの合成不可 - グラフィックス表示※MS-DOS時のみ可。
640×400ドット2画面
※4096色中16色表示
※1677万色中256色表示 - アクセラレータチップ
Matrox社製 MGA-2064W(Millenium)
※PCIスロットに実装済み。ビデオアクセラレーション機能搭載 - アクセラレータ画面
640×480ドット(256色/65,536色/1,677万色)
800×600ドット(256色/65,536色/1,677万色)
1,024×768ドット(256色/65,536色/1,677万色)
1,280×1,024ドット(256色/65,536色) - 漢字表示※MS-DOS時のみ
JIS第1、JIS第2、拡張、非漢字等約7,600種 - キーボード
(スカルプチャータイプ) JIS標準配列準拠、テンキー、コントロールキー、15ファンクションキー、キャピタルロック可、HELP、COPY、BS、INS、DEL、XFER、NFERキー。
セパレートタイプ(本体とカールケーブルにより接続) - 内蔵FDD
3モード対応3.5インチFDDを1台内蔵 - HDD
1.6GB(E-IDE)。2台目増設可 ※WindowsNT3.51 Workstasionインストール済み - CD-ROM
6倍速マルチセッションCD-ROMドライブをファイルベイに実装済み(SCSI-2)。 - LAN
内蔵(100BASE-TX<10BASE-Tにも対応>、オンボードPCI接続) - シリアルI/F
RS232C準拠 - プリンタI/F
セントロニクス社仕様準拠 - マウスI/F
バスマウス付属 - CRT接続
アナログRGB - SCSI-2 I/F
内蔵済み - サウンド
PCM録音/再生機能(ステレオ)標準装備。
マイクロホン入力(モノラル、ミニジャック、本体前面)。
ライン入力 (ステレオ、ミニジャック、本体背面)。
ヘッドホン出力 (ステレオ、ミニジャック、本体前面)。
ライン出力 (ステレオ、ミニジャック、本体背面)。
スピーカ出力 (モノラル)。 - PCIスロット
3個。このうち1個はビデオアクセラレータを実装済みのため空きは2個。 - 拡張スロット
16ビットのCバス5個。 - ファイルベイ
6倍速マルチセッションCD-ROMドライブ実装済み。 - パワーマネージメント
あり(内蔵FDD/HDDモータ、省エネ対応モニタの制御) - サービスコンセント
1個 - 電源
AC100V±10%、50/60Hz - 使用条件
10~30℃,20~80%(但し結露しないこと) - 外形寸法/重量
本体:195(W)×426(D)×425(H)㎜(ゴム足含む) / 約18.0kg
キーボード:439(W)×183(D)×31(H)㎜ 1.2kg - 主な添付品
キーボード、マウス、ガイドブック、ソフトウェア関連マニュアル、マニュアルセット購入券、電源ケーブル、アース線、保証書 - 発売1996/1
※1996/5/27に価格改定
PC-9821Stラインナップ
- PC-9821St20/L16
発売:1996/3
価格:850,000円
※1996/5/27に価格改定:770,000円 - PC-9821St15/L16
発売:1996/1
価格:790,000円
価格改定が行われたことを見ると、St15はSt20に置き換えられたと見てよいでしょう。とはいえ、同じスペックならDOS/V機の方がこれよりずっと安く買えるのもまた事実でした。
NECは1996年にPC/AT互換機ベースのサーバー機「Express5800シリーズ」の国内販売を始めており、すでに「何時PC-9800シリーズをやめてPC/AT互換機に移るか」考えていたような気もします。後は潮時を待つだけ、という風に…。