PC-9821Ts トランスポータブルの再登板は何のため?

「ウィンドウズ環境に応える高性能・省スペースパソコン。」

PC-9801には、液晶モニタと一体化した「PC-9801T」というモデルがラインされていた時期がありましたが、このモデルはそれの復刻版的な感があるマシンでした。やはり価格は高額な設定がされました。

汎用スロットは2個あり、各種拡張ボードが利用できます。大型のマシンのため、持ち運んで使うのではなく、使用後は簡単に片づけられる大型のラップトップ機です。

PC-9821Tsスペック

  1. CPU:i486SX 33MHz。487SX使用可。全機種ODP使用可
  2. ROM:N88-BASIC(86)及びモニタ96KB。
  3. メイン3.6MB。HDD内蔵モデルは5.6MB。
  4. ビデオRAM:512KB。
  5. テキストRAM:12KB。
  6. テキスト表示80×25行/80×20行/40×25行/40×20行 ※切り換えて使用(8色表示)。グラフィックス画面とは別々に表示(合成可)
  7. グラフィックス表示:640×480ドット(4,096色中256色)※9.5インチTFTカラー液晶(256色)搭載
  8. アクセラレータ:CIRRUS LOGIC社製 GD5428(VRAM:1MB) 640×480ドット(1,677万色)1,024×768ドット(26万色中256色)※マルチシンク対応外付けアナログRGB CRTが別途必要。テキスト画面との合成表示は不可。
  9. 漢字表示JIS第1水準漢字ROM/JIS第2水準漢字ROM、拡張漢字ROM標準搭載
  10. シリアルI/F:RS232C
  11. プリンタI/F:セントロニクス社仕様
  12. 外付けFDD用I/F:2HD
  13. マウスI/F
  14. SCSI I/F:オプション、SCSI仕様の内蔵HDD実装時及び、ファイルスロット対応機器実装時に必要(増設コネクタあり)※専用スロットに増設(PC-9821A-E10相当品)
  15. CRT接続:アナログRGB
  16. サウンド:BEEP音のみ(FM音源等オプション)
  17. 拡張スロット:16ビットのCバス2個。
  18. PCカードスロット:TypeII x 1 [PCMCIA2.0/JEIDA Ver4.1(旧規格)]
  19. 内蔵FDD:3モード対応3.5インチ2HD/2DDのFDDを2台内蔵。
  20. HDD:内蔵可。HDD内蔵モデルはMS-DOS5.0A/Windows3.1インストール済み。
  21. 液晶画面:9.5インチTFTカラー液晶

ラインナップ:1993年11月発売

  1. PC-9821Ts:価格670,000円 メインRAM標準3.6MB、最大 37.6MB HDD内蔵可
  2. PC-9821Ts120/W:価格770,000円 標準5.6MB、最大 39.6MB HDD120MB内蔵 ※MS-DOS5.0A/Windows3.1インストール済み。

PC-9801Tの復刻版のようなマシンですが、大型で簡単に持ち運ぶわけにはいかないことからラップトップ機全体は1990年までに全滅して各社ともより軽量なノート型に移行しており、何故今さらこのような機種が出てきたのか分からない面があります。あまり売れなかったといわれています。

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あとがき
トランスポータブルどころか、ラップトップですら生産されず、各社共軽量なノートPCへと移行し、さらなる小型軽量化が進んでいた時代でもあり、今更何のためにトランスポータブルを出したのかが分からない。さらに価格はべらぼうに高い。企業ですら採用する気にはなれないと思う。
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