「好評の、すぐに使える98セットモデル。新シリーズ登場。」
現在NECパソコンのブランド名であるValueStarの名前は、1995年11月発売の98MATE VALUE STARから始まっており、当時は頭文字を取ってV-MATEと呼ばれたことがあります。デスクトップ形と98MULTiの流れを汲む一体型とがありますが、基本スペックは同じです。
買ってすぐ使える一太郎/123モデルとWord/Excelモデルとがあり、最初の立ち上げ時にWindows3.1かWindows95を選ぶようになっています。
PC-9821V7スペック
- CPU:Pentiumプロセッサ(75MHz) ※内蔵キャッシュ16KB
- セカンドキャッシュ:オプション(最大:256KB)
- チップセット:VLSI Supercore594(Wildcat)かIntel 430FX(Triton) ※ロットによって異なる。[PCI Rev:2.0]。
- ROM:BIOS、N88-BASIC(86)、システムセットアップメニュー他128KB
- メインRAM:標準8MBパリティー無し。
- メインRAM増設:最大128MB。※本体標準実装のRAMサブボード(2枚)を取り外し、増設RAMサブボード(32MB)を計4枚実装。
- ビデオ/テキスト共用RAM:1MB。
- テキスト表示英数カナ:80文字×25行/80文字×20行 漢字(16ドット、ゴシック体)40文字×25行/40文字×20行。※グラフィック画面とは独立したテキスト画面を継承。MS-DOS時のみ可。アクセラレータとの合成不可
- グラフィックス表示:640×400ドット2画面16色/256色表示 640×400/480ドット(256色)
- アクセラレータ:CIRRUS LOGIC社製 GD5440標準搭載(ローカルバス接続) ※ビデオアクセラレーション機能搭載
640×480ドット:256色/65,536色/1677万色
800×600ドット:256色/65,536色
1,024×768ドット:256色 - 漢字表示:JIS第1水準漢字ROM/JIS第2水準漢字ROM、拡張漢字ROM標準搭載。約7,600字。320KB
- シリアルI/F:RS232C
- プリンタI/F:セントロニクス社仕様
- マウスI/F:バスマウス付属
- CRT接続:アナログRGB
- サウンド:PCM録音/再生機能(専用スロットに実装可)
マイクロホン入力(モノラル、ミニジャック、本体前面)
ライン入力 (ステレオ、ミニジャック、本体背面)
ヘッドホン出力 (ステレオ、ミニジャック、本体前面)
ライン出力 (ステレオ、ミニジャック、本体背面)
スピーカ出力 (モノラル) - 拡張スロット:16ビットのCバス1個。
- 拡張スロット:16ビットのCバス2個
- PCIバス:V7/S5及びV7/S7のみPCIスロット1個あり
- ファイルベイ:V7/S5及びV7/S7は1個(CD-ROMドライブ内蔵済)
- 内蔵FDD:3.5インチ2HD/2DDのFDDを1台内蔵。最大2台
- 増設FDDベイ:増設用3.5インチFDDまたはPCカードスロット搭載可
- HDD:850MB(E-IDE)。
- CD-ROM:4倍速マルチセッション対応CD-ROMドライブ内蔵。※V7/S5及びV7/S7は本体内ファイルベイに内蔵済み。V7/C4Kは本体内内蔵済
- パワーマネージメント:あり(内蔵FDD/HDDモータ、省エネ対応モニタの制御)
- CRT:V7/S5には15インチCRTディスプレイ付属。
V7/S7には17インチCRTディスプレイ付属。
V7/C4Kは最大解像度1024x768ドット(マルチスキャン)14インチCRTディスプレイを本体に内蔵。 - 外形寸法:V7S5/S7 380(W) × 390(D) × 150(H) ㎜ (ゴム足含む)、約9.0kg
V7/C4K 355(W) × 435(D) × 449(H) ㎜(ゴム足含む)、約21.4kg
キーボード 439(W)×183(D)×31(H)㎜/1.2kg - 主な添付品:キーボード、マウス、ガイドブック、バックアップCD-ROM 、Windows95添付品セット(ソフト関連マニュアル、インストール用FD媒体、バックアップCD-ROM)、Windows95返却用封筒、電源ケーブル、アース線、保証書。123及び、Word/Excelには詳細マニュアル付属。一太郎は簡易マニュアルのみ付属、添付の申込書により詳細マニュアル入手可。一太郎/123モ デルには一太郎用バックアップCD-ROM1枚が付属、Word/ExcelモデルにはWord Excel用バックアップCD-ROM2枚が付属。
ラインナップ:1995/11発売
- PC-9821V7/S5K model A:価格238,000円 デスクトップ型 一太郎/123モデル
- PC-9821V7/S5K model B:価格238,000円デスクトップ型 Word/Excelモデル
- PC-9821V7/S7K model A:価格288,000円デスクトップ型 一太郎/123モデル
- PC-9821V7/S7K model B:価格288,000円デスクトップ型 Word/Excelモデル
- PC-9821V7/C4K model A:価格218,000円本体CRT一体型 一太郎/123モデル
- PC-9821V7/C4K model B:価格218,000円本体CRT一体型 Word/Excelモデル
640×480ドット表示は、MS-DOS6.2使用時かWindows3.1/Windows95使用時のみです。またビデオアクセラレーション機能は、MPEG再生時のみとなります。
ファイルベイはデスクトップ形のみあり、既にCD-ROMドライブ取り付け済となっていますが取り外し可能です。
Windows3.1を選択した場合は、添付のWindows95返却用封筒でWindows95添付品セットを返却することで、Windows3.1添付品セットを入手することが出来ます。
一体型機もラインされていますが、その後のモデルチェンジ(実態はマイナーチェンジ)では、デスクトップ機とタワー型機が主役です。ということで、現在のVALUESTARブランド機は、ここから始まりました。
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あとがき
V-MATE/VALUE STARは、個人向けのPC-9821という位置づけで、PC-9821C(98MULTi/Canbe)の流れを汲んでおり、徐々にCanbeから置き換わっていくこととなった。
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