PC-9821Xe10にPentiumODPを採用したモデルです。CPUソケットが486DX4と互換なので、CPUを挿し替えればPentiumマシンになるといったことです。
PC-9821Xe10/Cスペック
- CPU:PentiumODP(83MHz) ※キャッシュメモリ内蔵(32KB)
- ROM:BIOS、N88-BASIC(86)、システムセットアップメニュー他128KB
- メインRAM:4-P 6MB(ユーザーズメモリ5.6MB) / C4P 8MB(ユーザーズメモリ7.6MB)
- メインRAM増設:最大64MB ※本体標準内蔵のRAMサブボード(1枚)を取り外し、増設RAMサブボード(32MB)を2枚実装した場合。
- ビデオ/テキスト共用RAM:1MB。
- テキスト表示80×25行/80×20行/40×25行/40×20行 ※グラフィック画面とは独立したテキスト画面を継承。切り換えて使用(8色表示)。MS-DOS時のみ可。アクセラレータとの合成不可
- グラフィックス表示:640×400ドット2画面4096色中16色表示 or 1677万色中256色表示
- アクセラレータ:CIRRUS LOGIC(R)社製GD5430標準搭載(ローカルバス接続)
640×480ドット(256色/65,536色/1,677万色)
800×600ドット(256色/65,536色)
1,024×768ドット(256色) - 漢字表示:JIS第1水準漢字ROM/JIS第2水準漢字ROM、拡張漢字ROM標準搭載。約7,600字。320KB
- シリアルI/F:RS232C
- プリンタI/F:セントロニクス社仕様
- マウスI/F:バスマウス付属
- CRT接続:アナログRGB
- サウンド:Xe10/4P オプション。Xe10/C4-P PCM録音/再生機能(ステレオ)標準装備。
マイクロホン入力(モノラル、ミニジャック、本体前面)
ライン入力 (ステレオ、ミニジャック、本体背面)
ヘッドホン出力 (ステレオ、ミニジャック、本体前面)
ライン出力 (ステレオ、ミニジャック、本体背面)
スピーカ出力 (モノラル) - 拡張スロット:16ビットのCバス3個。
- PCMサウンドサブボード用スロット:1個。 ※Xe10/C4-PはPCMサウンドサブボード用スロット内にPCMサウンドサブボード(PC-9821XE-B02相当)実装済み。
- ファイルベイ:(2台目HDD/CD-ROMドライブ/5.25インチFDDいずれか1台が内蔵可能) ※Xe10/C4-Pは4倍速マルチセッションCD-ROMドライブ実装済み(取り外し可)
- 内蔵FDD:3.5インチ2HD/2DDのFDDを1台内蔵
- 増設内蔵FDDスロット:増設用3.5インチFDDまたはPCカードスロット搭載可
- HDD:内蔵済み(420MB IDE) ※MS-DOS6.2/Windows3.1/プラグ&プレイサポートソフトウェアインストール済み
- CD-ROM:IDE仕様CD-ROMドライブをファイルベイに実装可。
- パワーマネージメント:あり(内蔵FDD/HDDモータ、省エネ対応モニタの制御)
- 外形寸法:本体 380(W)×380(D)×130(H)mm (ゴム足含む) / キーボード 439(W)×183(D)×31(H)㎜/1.2kg
Xe10/C-4:約7.8kg
Xe10/C-4P:約8.7kg - 主な添付品:キーボード、マウス、ガイドブック、システムインストールディスク、デモンストレーションプログラム、ソフトウェア関連マニュアル、マニュアルセット購入券、電源ケーブル、アース線。※Xe10/4-PにはバックアップCD購入券付属。Xe10/C4-PにはバックアップCD付属。
ラインナップ:1995年10月発売
- PC-9821Xe10/4-P:価格173,000円
- PC-9821Xe10/C4-P:価格228,000円 ※CD-ROMドライブ内蔵
DOS/V機では、PentiumODPは486系CPUをすでに使用しているユーザーが高速化のため換装する目的で多く使われ(ソケットは486と同一)、最初からPentiumODPを搭載しているマシンは見かけませんでした。2代目Pentiumの価格もかなりこなれていたこともあり、当時でPentium90MHzはCPU単体でも2万円でおつりが来たということもありました。
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あとがき
すでにPentiumが普通に使われるようになっていた時代であるが、486のCPUソケットがそのまま使えるからか、それとも在庫が余っていたのか、PentiumODPマシンもPC-9821ではラインされた。
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