PC-98LT 互換性のないユーザー不在マシン

「ビジネスの行動範囲を広げるラップトップ16ビット」※model1/2

「さらに強化してより使いやすくなったラップトップパソコン」※model11/21

ラップトップの実験機といわれているのがPC-98LTで、型番からも分かるように、PC-9801とはソフトウェアレベルの互換性のないマシンである。3回にわたり発売され、プリンタセットモデルも用意された。

PC-98LTスペック

  1. CPU:V50 8MHz固定
  2. ROM:512KB
  3. メインRAM384KB。最大640KB
  4. グラフィックVRAM:グラフィックス/テキスト両用32KB
  5. 漢字表示JIS第1水準漢字ROM/JIS第2水準漢字ROM標準搭載
  6. シリアル(RS232C)
  7. プリンタ(セントロニクス社仕様)
  8. 内蔵FDD:3.5インチ2HD/2DD自動切り替えFDDを1台内蔵。
  9. 拡張スロット:専用拡張バス1個(CRT.FDD.通信制御アダプタ等利用可能)
  10. モデムボード専用スロットあり
  11. 外寸:W305(㎜)×D265(㎜)×H65(㎜)
  12. 重量:3.8kg
  13. 添付品:グリーティングカード、PC-98LTシステムセットアップについて、ソフトウェア使用権許諾契約書、保証書、お客様登録カード、NECサービス網一覧表、ACアダプタ、プリンタケーブル、FD2枚(無手順ターミナルユーティリティ、デモンストレーションプログラム/セットアッププログラム)
  14. 添付マニュアル:PC-98LTガイドブック、PC-98LTN88ー日本語BASIC(LT)(MS-DOS版)ユーザーズ/リファレンスマニュアル、PC-98LT日本語MS-DOS(3.1)ユーザーズガイド、無手順ターミナルユーティリティユーザーズマニュアル
  15. 備考:拡張用マイクロFDDPC-98LT-31により1ドライブ増設可能(拡張専用ケーブルPC-98LT-14が必要)

VXシリーズなどと同時発売され、専用ソフトのアナウンスもあった。このときのモデルは携帯版という位置づけながら、キャリングハンドルがなく持ち運びには不便だった。

全機種1986年11月発売

  1. PC-98LT model 1 価格238,000円
  2. PC-98LT model 2 価格288,000円 ※熱転写プリンタ(PC-PR102TL)セットモデル

1987年11月発売のマイナーチェンジでは、メモリが640KBに増えたことと、キャリングハンドルがついたことの他の変更はなし。

  1. PC-98LT model 11 価格238,000円
  2. PC-98LT model 21 価格288,000円 ※熱転写プリンタ(PC-PR102TL2)セットモデル

※前モデルからの変更点

  1. メインRAM:640KB(最大640KB)
  2. 外寸:W310×D285×H68(㎜)
  3. 重量:3.9kg
  4. 添付品:グリーティングカード、PC-VAN申込書、ソフトウェア使用権許諾契約書、保証書、お客様登録カード、NECサービス網一覧表、ACアダプタ、プリンタケーブル、FD2枚(無手順ターミナルユーティリティ(2.0)、PCトレーニングディスク/セットアッププログラム)
  5. マニュアル(PC-98LTガイドブック、無手順ターミナルユーティリティ(2.0)ユーザーズマニュアル、PC-98LT日本語MS-DOSユーザーズガイド、PC-98LTN88ー日本語BASIC(LT)(MS-DOS版)ユーザーズ/リファレンスマニュアル

このようにソフトの互換性がないのは致命的である。ソフトハウスの方もその辺を考えてくれて、データの互換性は持たせてくれている。

1987年10月には、互換機メーカーのエプソンから、PC-9801完全互換のPC-286Lが登場し、HDD内蔵も可能だったので、明らかに失敗作といわなければならかった。

1988年11月に発売されたPC-98LT22は、熱転写プリンタとのセットモデル。

  1. PC-98LTmodel22 価格288,000円 ※熱転写プリンタ(PC-PR102TL3)セットモデル

LTは互換性がないため不人気となり消えていったが、LVシリーズやLS、LXシリーズ上等でPC-98LTのソフトを稼働させるためのオプションが発売されている。

寸評:PC-9801完全互換とせよ

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あとがき
1987年10月、互換機メーカーのEPSONから、PC-9801完全互換のPC-286Lが出たので、NECもあわててPC-9801完全互換のPC-9801LVを1988年3月に発売している。EPSON登場後は互換性のないマシンを出すのはやめていったようだが、NECはエンドユーザーの怖さを知らなかったようだ。
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