PC-H98S model 8/U8 名機になる資質があったNESAバス搭載マシン

「コストパフォーマンスのノーマルモード専用H98」

ノーマルモードのみ搭載したNESAバス搭載のマシンは、PC-H98Sという型番になった。使用されている486SXというのは、486DXからコプロセッサを取り除いたものだ。

486SXには、487SXというコプロセッサが用意されており、これをソケットに取り付けると、486SXは動作せず、487SXがメイン動作も含めて動作するようになっており、変種の486DXと思えば間違いない。

PC-H98S model 8/U8スペック

  1. CPU:486SX 20MHz
  2. ROM:N88-BASIC(86)及びモニタ96KB。
  3. メインRAM:1.6MB。最大45.6MB
  4. ビデオRAM:192KB。最大256KB
  5. テキストRAM:12KB。
  6. テキスト表示
    80×25行/80×20行/40×25行/40×20行。※切り換えて使用。
    リバース、ブレイク、シークレット、8色または16色表示(キャラクタ単位に指定可)。
  7. グラフィックス表示
    640×400ドット2画面。
    640×200ドット4画面。
    各モード4096色中16色表示。※オプション使用時1600万色中256色表示。
  8. モノクログラフィックス表示
    640×400ドット8画面。
    640×200ドット16画面。
  9. 画面合成:可(優先順位設定可)
  10. 漢字表示
    JIS第1水準漢字ROM、JIS第2水準漢字ROM、拡張漢字ROM標準搭載。
    ユーザー定義文字188種。
    (N)40文字×25行/40文字×20行、16×16ドット。ゴシック体。
    ※テキスト/グラフィックス画面に表示可。
  11. 内蔵FDD:5.25インチ2HD/2DDのFDDを2台内蔵。Uモデルは3.5インチ2HD/2DDのFDDを2台内蔵。
  12. HDD
    model8-002 / modelU8-002:内蔵可(SASI/SCSI)
    model8-040 / modelU8-040:HDD40MB内蔵(SASI)
    model8-100:/modelU8-100:HDD100MB内蔵(SCSI)
  13. シリアルI/F:RS232C準拠
  14. プリンタI/F:セントロニクス社仕様準拠
  15. 外付けFDD用I/F:2HD
  16. マウスI/F:バスマウス対応
  17. CRT接続アナログRGB
  18. サウンド:BEEP音※オプションでFM音源等使用可、拡張スロット内に実装
  19. 拡張スロット:NESAバス兼16ビットのCバス4個
  20. 外寸
    本体(W)420×(D)345×(H)150㎜
    キーボード(W)435×(D)180×(H)34㎜
  21. 重量
    model8-002:11.5kg / model8-040:14kg / model8-100:14kg
    modelU8-002:11.5kg / modelU8-040:13kg / modelU8-100:13kg
    キーボード:1.2kg
  22. 主な添付品:キーボード、電源ケーブル、アース線、プリンタケーブル、ケーブルラベル、ケーブルカバー、サービス網一覧表、お客様登録カード、保証書、グリーティングカード
  23. マニュアル:ガイドブック
  24. 添付FD2枚:リファレンスディスク、PCトレーニングディスク
  25. 1991年5月発売

ラインナップ

  1. PC-H98S model8-002:548,000円 5.25インチFDD2台内蔵 HDDなし(内蔵可)
  2. PC-H98S modelU8-002:548,000円 3.5インチFDD2台内蔵 HDDなし(内蔵可)
  3. PC-H98S model8-040:698,000円 5.25インチFDD2台内蔵 HDD40MB内蔵(SASI)
  4. PC-H98S modelU8-040:698,000円 3.5インチFDD2台内蔵 HDD40MB内蔵(SASI)
  5. PC-H98S model8-100:798,000円 5.25インチFDD2台内蔵 HDD100MB内蔵(SCSI)
  6. PC-H98S modelU8-100:798,000円 3.5インチFDD2台内蔵 HDD100MB内蔵(SCSI)

このマシンは、PC-H98では唯一となるノーマルモードのみのマシンで、中には個人で買った人もいる。勿論、スロットは個人で使えるNESA仕様のものはないから、Cバス仕様のものを利用していたわけだが、486の快適さは当時としては凄かったともいわれる。

この際、高額なNESAバスは省いて、PC-9801RAの正統派後継機としたなら、あっさりDOS/V陣営に食われることはなかったかもしれない、という人もいる。そういう意味では、十分に名機になる資質が十分あったマシンだ。

因みに、PC/AT互換機で使われていたEISAバスもやはり高コストであまり普及しなかった。

寸評:NESAとハイレゾに揺れる

スポンサーリンク

あとがき
DAの後継機種は高価なNESAバスを省いて、i486SX 20MHz/Cバス仕様とし、DAよりも価格を下げて出すことは十分可能だったように思われるが、DAのモデルチェンジ機FAはi486SX 16MHz、しかも価格がDAより高かったのにはがっかりさせられた人も多かったのではないかと思う。このPC-H98Sは個人で買った人もいるとはいえ、少なくともこれからパソコンを始めてみようという初心者向けのマシンではないことだけは確かだ。
コメント
関連記事

コメントする