日本の望遠鏡メーカーに望むこと

日本の光学機器メーカーは事実上Vixenと高橋製作所(タカハシ)が(個人向け天体望遠鏡では)二大メーカーといってよく、Vixenはエレクトロニクスとの融合で一歩進んでいるし、タカハシは光学性能で進んでいる、という印象がある。

最近は中国メーカー(SYNTA社)からOEM供給を受けて自社ブランドでケンコーが多数ラインナップしているが、低価格なのに性能が良い、ということで天体写真コンテストのデータにもよく見られるようになった。

1.自動導入技術は進んでいるが初期設定の支援システムが進んでいない

Vixenが「スカイセンサー」の名前で自動導入装置を出してから日に日に自動導入技術が進み、現在は星図を出して自動導入を行えるようになり、天文台の小型版、という雰囲気を出している。初期設定さえちゃんと行えば自動で目的の方向へと鏡筒を移動させてくれる、という点で便利ではあるが、その初期設定は意外なほど難しい面がある。

まず極軸望遠鏡を使い正確に極軸を合わせてから、座標の基準星となるアライメントを三つの星を使い行うが、コントローラーの指示通りに基準星を持って行ったら、それを視野の中心に合わせる、これを三つの星すべてで行う。実際のSS2000PCで行ってみても、必ずしも基準星が視野の中心に入る、というレベルとは言えなかった。勿論これは赤道儀の精度にもよるから、最上位のニューアトラクスならよりよい結果を得られるかもしれない。GPDではおおむね望遠鏡の視野中心付近に入る、という感じである。

最近は光害の問題もあり、北極星が見えない場所でも極軸を合わせなければならないことが多い。

つまり、北極星の見えない場所でも極軸合わせを支援する、さらに三点アライメントを自動で行える、といったシステムを日本のメーカーで開発してはどうか、といいたいのである。勿論これはCCDセンサーやGPSセンサーを使うので、いろいろな権利問題を生じるが、それをクリアしてやって頂けることを望んでいる。現在のCCDビデオカメラを使う方式でもプログラムさえ開発できれば可能ではないか、と思うのだが、いかがだろうか。

2.STARBOOKTENのUSB端子の使い道

STARBOOKTENの拡張ユニットには、USB端子がついているが、現時点では説明書に数行書いてあるのみ、現時点で想定機器はないと書いてあるだけである。相当前ではあるが、ここにandroid端末を接続して位置情報や時刻設定を自動化する、という話をある人のTwitterで見たことがあったが、それ以外にもウェブカムを接続してオートガイドを行うこともプログラム次第で可能であろう。

プログラムさえ開発すれば接続して使用できる機器があるだろうし、初期設定の支援とか考え方によってはいろいろな使い方が開発できると期待している。

これは、他のブログに出ていたことなのだが、リンクを張っておきたい。

Vixen応援企画①~「VSD100F3.8」って売れてるの??~

Vixen応援企画② 最近のビクセンの品質管理。及びアフターフォローについて


これをメーカーへのファンコールととって頂けることを望んでいる。

あとがき
日本の望遠鏡メーカーに望むこと、と書いたが、実際にはVixenへの要望書みたいな文面となった。我々ユーザーが支持してきたメーカーだからこそ、敢えて取り上げた。
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