STARBOOK版ニューアトラクス(NAT)赤道儀について

VixenがSX赤道儀用に開発したSTARBOOK、通称SBはいろいろな取り方があることは言うまでもありませんが、天体写真バリバリ派の人達(天文同好会)には未だに毛嫌いされているような感が強いです。そういうこともあるのか、ニューアトラクス、通称NATはSBにはならないんだ、等と強弁を張った人もいました。

VixenがSXを発売した時点でSS2000PCは製造が打ち切られたことから(在庫販売のみ)、NATもSBになることは十分に予想されましたが、SS2000PC自体は2003年11月と2005年3月に100台ずつ再生産されました。因みに、GPDに装着したSS2000PCはこの時に大急ぎで購入したものです。

最終生産分はGP2/GPD2の発売記念という名目で限定100台再生産、これはモーターカバーをSXに合わせた白に変更しただけです。その後、SXの発売時点から要望のあったSXDが2007年3月、SBを搭載したNATが2007年7月に発売開始されています。単純に考えると、SS2000PCからSBに変更されるまでに4年かかったことになります。

SB版NATは、協栄産業等では7月から受付が開始され、7月下旬出荷分を無事に購入された人もいます。実は受注が多すぎるということで2期ロット分は11月となり、これが公式な正式発売とされています。

SB版NATは、デザインはこれまでのNATと同じでクリーム塗装ですが、コントローラーと電源のコネクタ位置はミニピラーを設け、ここに接続させるようにしており、元々の位置は青い色で塗られた緯度目盛があります。コネクタ接続位置はへこんでおり、赤道儀全体がフラット化されているので持ち運びがしやすく、横に置くのも問題ない、としています。ロゴマークは青地に赤文字でSXと同じですが、青い緯度目盛と同じでどうも好きになれません。SXDと同じく(SS2000PC版NATと同様に)黒地に金色文字にしておけば良かったのに、と思うのは私だけでしょうか。なお、SB版NATは短期間で終わりました。

SB版NATは価格面ではタカハシを意識して開発したので中途半端なものになってしまった、と2009年フォトキナで担当者が語っていたということですが、フルモデルチェンジされたAXDの開発が早くから始まっていたようでした。2010年4月にSB版NATは製造が終了とされ、AXDが発売開始されますが(2010年9月)、こちらはタカハシを意識せず納得行くものを開発したとしています。

実際にSB版NATを買って使用した人のレポートがあるのでぜひ参照してもらいたいです。

ぐりぐり下手の横好き写真ブログ

SBはDCモーターなので追尾に難があるようで、K-astecモーターに換装したレポートも合わせて紹介されています。

ニューアトラクスはスターブックにはならないんだ、等と強弁を張っていらっしゃた人もいたようでしたが、何か根拠があったのでしょうか?

▼▼Vixen StarBook版ニューアトラクスカタログページ▼▼

※ビクセン2007年度カタログより。現在は生産終了。

※改訂済

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あとがき
SS2000PC版NATはGP/GPDの上位、SB版NATはSX/SXDの上位機として開発。この流れから見れば、SB版NATの出ない根拠などなかったのである。改訂記事なので付け加えるが、AXDは最初から上級機として開発され、SXPはAXDのダウンサイジング機として開発されるという、逆の流れが2010年以降に見られるのも興味深い。
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