SXP/AXDで天体観測を始めるといくら初期費用がかかるか

星ナビ2010/9号には、AXD赤道儀の特集記事があり、Vixen 社長のインタビューも載っていて、「最近は初心者が最初から高級機を選ぶことも珍しくない」ので、AXDでは初心者向きになっている、という趣旨の記事になっていた。

実際に、AXD赤道儀を使用している方のブログを見ると、赤道儀の三脚固定方式はただ載せて下から締めるだけでよく、Vixen社長に聞いたら(Twitter)、「初心者向きですから(笑)」という趣旨の記事を見たこともある。

AXDのダウンサイジング機であるSXP赤道儀も含め、この2機種で天体観測を始めるといくら費用がかかるのか、簡単に計算してみる。

AXDは値引率は良くない

AXD赤道儀は定価1,029,000 円に対し、だいたい980,000円くらいになっていて、値引率は5分引きくらいになっており、値引率はあまり良くない。それ以上に値引きする、とする販売店もあるが、メールで問い合わせて下さい、等となっており、具体的な価格は載っていない。概して、値引率は良くない、と思った方がよい。

すでにGPD2等の赤道儀セットを購入しており、赤道儀だけ上位機がほしい、という人の場合、赤道儀と三脚の他、AXD赤道儀は直づけ方式なので、プレートホルダーSXも合わせて購入することになるので、その計算をしてみる。

AXD赤道儀:定価1,029,000 円 実売価格980,000円(-49,000円)

TR102三脚:定価168,000円 1実売価格151,200円(-16,800円)

フレートホルダーSX:定価5250円 実売価格4200円(-1,050円)

合計:定価1,202,250円 実売価格1,135,400円(-66,850円)

初めて購入する人の場合、バラバラに買うことはなく、必ずセット品を選ぶと思われるので、AXD-AX103Sを選んだとする。但し、AXDのセット品は接眼レンズが何故か入っていないので、そのままでは使えないから、SXPのセット品と同じものを選んでみた。

AXD-AX103S:定価1,612,800 円 実売価格1,536,000円(-106,800円)

NLV20mm 定価13,650 円 実売価格10,200円(-3,450円)

NLV5mm 定価12,600 円 実売価格9,450円(-3,150円)

合計価格:定価1,639,050円 実売価格1,555,650円(-113,400円)

SXP赤道儀

AXDのダウンサイジング機がSXPで、これまでは下位機種を先に開発し、その上位機を開発する、という流れが変わったもの。SXPのセット品は購入して電源さえあればすぐに使えるようになっているが、SXP赤道儀の単体だけ買う場合は、三脚とプレートホルダーSXも合わせて購入する必要がある。

SXP赤道儀:定価399,000円 実売価格338,000円(-61,000円)

SXG-HAL130三脚:定価31,500円 1実売価格25,200円(-6,300円)

フレートホルダーSX:定価5250円 実売価格4200円(-1,050円)

合計価格:定価435,750円 実売価格367,400円(-68,350円)

初めて買う人がAX103とのセット品を選んだ場合は以下のようになる。

SXP-AX103S:定価826,350円 実売価格702,000円(-124,350円)

実際には電源の値段もかかる/下取り制度を使って購入する手もある

SXP/AXDともSTARBOOKTEN(SBT)で制御するが、乾電池では稼働しないので、バッテリーか、ACアダプタを使う必要があり、特にAC電源が引けない野外ではバッテリーを使う必要がある。ACアダプタの実売価格は純正のもので12,600円くらい、バッテリーはやはり12,600円くらいからある。

望遠鏡販売店の中には、下取り制度を行っているところもあるので、新しく買い換えて古い機種は使用しないのであれば、下取りに出して購入する方法もある。この場合、SXPでは旧型のSXDを下取りに出すと10万円引きにしたり、どんな機種でも最低10万円で下取り価格、というところがあるので、検討してみるのもよい。

(実売価格は協栄産業を参照したがほとんどの販売店も概ね同じである)

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あとがき
セットを購入すればすぐ観測できる、というものではなく、全機種ACアダプタ or バッテリが必要であること、それに加えてAXDのセットではアイピースを別途購入しなければいけないので、結構初期費用がかかることが分かる。勿論AXDともなれば、相当重量があるので、自分の体力に合うか、ということも考えて選択したい。
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