タカハシ天体望遠鏡の特徴

高橋製作所が製造しているタカハシブランドの望遠鏡は、高精度・高性能であるということで、日本だけでなく世界でも人気が高い望遠鏡です。

アマチュア向け製品だけでなく、公共天文台などで使用される望遠鏡もラインナップされています。

高橋ブランド製品ラインナップ

ε光学系やMT光学系、ミューロン光学系などは、外見はニュートン反射ですが、写真撮影に最適化された製品で、特にε光学系は眼視よりも写真撮影用途の方に適しているとしています。以前は豊富にラインされていましたが(130/160/200/210/250)生産中止になり、写真のデジタル化が進むとネットオークションでは高値で取り引きされる傾向があります。現在製造されているε光学系は、補正レンズを組み込んだε180ED/ε130EDで、阪神タイガーを意識した(?)黄色の鏡筒が印象的です。

MT光学系は現在は生産中止で、かつて体育会系天文少年等ともてはやされた自称下地隆史または宮城隆史と称していた男性がMT200を使っていたことで、ε200とともにその年でどんなものか、等と論争があったことを思い出します(実際は未成年ですらなかったわけだが)。

ミューロン光学系は、主鏡凹楕円面,副鏡凸球面のドール・カーカム式カセグレン鏡筒で、210と250口径のものがラインされています。

他に、生産中止となりましたが、ニュートン反射とカセグレン光学系を両用しているカセニュートン、また国産シュミットカセグレン(SC)もラインされていたことがあります。

フローライトやTOA( トリプレットアポクロマート)光学系は、いずれも屈折望遠鏡ですが、これらは写真撮影を行う場合はよりシャープにとれることから、人気が高く、タカハシブランドではもっとも力が入っているといえます。TOAやTSAと称される光学系は、いずれも3枚玉レンズであるため、屈折式とはいえ、外気になじむのには時間がかかり、場合によっては3時間はかかることがあるという人もあります。

赤道儀EM200/EM400等

天文雑誌の入選写真のデータを見ると多くがEM200というのが目立ちます。最大搭載重量は16kgということですが、実際には風の影響を受けやすいという人もあります。現在自動導入対応のTemmaという装置を実装したものだけがラインナップされています。ハンドコントローラによる手動導入も可能で、写真派の人はこちらを多く使うようです。

上位機に当たるEM400では最大積載30kgも余裕ですが、価格は100万円にもなり、三脚かピラーが別途必要なので、120万円くらいになると思ってよいです。

初心者が最初から手を出すことはまずありません

タカハシブランドの望遠鏡は手作り的な製造な上、少数生産を行っているため、いずれも価格は高く、EM200Temma2単体でも47万円位します(三脚は別売)。ベストセラーになったTOA鏡筒は53万円くらい(アイピースは別売)からなので、最初からタカハシブランドの製品で始める人はまずなく、他の望遠鏡ブランドから鞍替えしてきた人達です。大型カメラ店など量販店では取り扱いがありません。

同じ国内メーカーであるVixenと比べると、コントローラーのエレクトロニクス融合、という面で遅れている感があります。Vixen SXP等にタカハシのTSA/TOA/ε130EDなどを載せて使っている人もありますし、販売店で独自セットとしてラインナップしている例もあります。

また、タカハシ製品は重量があり、人気のEM200でも16kgあります。これは、鋳物で造られているためで、強度や安定性では申し分ないですが、気をつけて持たないと腰を痛めることもあり得ます。

また取扱説明書は簡潔に書かれているので、上級者にはシンプルそのもので理解しやすいでしょうが、初心者には難しいかもしれません。取扱説明書はタカハシの公式サイトからPDFで公開されています。

メーカーの鏡ともいわれる高橋製作所

ある中古望遠鏡販売店のウェブで見ましたが、中古流通品であっても、保証期限内であれば保証修理対応とのこと。保証書に販売店の印と年月日がない場合でも、シリアルナンバーから製造年月が分かるので、それから保証期間内であれば保証修理対応する、とのことです。これはすべてのメーカー/代理店に見習ってほしいものです。

タカハシブランドの望遠鏡は高いのか?という点についての意見を述べているブログです。なるほど、ものには理由があって値段がついているのだ、という点も見えてきます。

はたして...本当にタカハシ天体望遠鏡は高いのか...?①

はたして...本当にタカハシ天体望遠鏡は高いのか...?②

はたして...本当にタカハシ天体望遠鏡は高いのか...?③

タカハシブランドの製品は、誠報社や協栄産業、趣味人やアイベル等といった望遠鏡専門店の他、直営店であるスターベースで販売しています。

スターベース(直営店。タカハシ以外に、ビクセンやミザール等他社製品も扱っている)

あとがき
高橋製作所の製品はモデルチェンジは少なく、長く愛着を持って使えるということで、一度天体写真にはまると愛用する人が多いのも事実で、天文雑誌の入選作も多くがこのブランドという傾向が見られます。これは、毎回同じ人しか投稿していない、という事情もありますが…(雑誌入選しても賞金は1万円程度でしらびそ高原遠征の費用の回収はできない。但し名誉にはなる)。
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