天体望遠鏡(メーカー)の人気度

日本ではビクセンとタカハシが事実上2大メーカーといえる。赤道儀の積載重量は同じ15kgまで可、となっていてもメーカーの考え方が違い、ビクセンでは眼視中心、逆にタカハシでは写真撮影から設定されているという見方をする人もある。

天体望遠鏡の人気、といっても単に使えるかどうかという点だけでなく、メーカー(代理店含む)のサポート体制によっても大幅に変わるものだ。

国内メーカー2社(ビクセンとタカハシ)

実際に、ビクセン製品は軽量にできていることが多く(それでも初心者の人には、重くまた大きく感じることが多いだろう)、逆にタカハシ製品は重くできていることが感じられるのである。

ビクセン製品:軽量の経緯台からマニア向けの大型赤道儀までラインされている。ポルタ経緯台は初心者だけでなく、写真撮影のベテランのサブ機としても人気がある。赤道儀ではGP/GPDは生産終了となり(望遠鏡販売店の在庫販売のみとなった)、自動導入機はSX三兄弟(SX2/SXD2/SXP)とAXDに収束され、2014/12/5発売のAP赤道儀は雲台ポラリエの赤道儀版、という位置づけであり、自動導入には対応不可、搭載重量も低いことから(R200SS等は積載不可)、GPシリーズの後継機種とは到底言えない。

ビクセンクオリティ、という設計上の問題点を指摘されることがある。GP/GPDで極軸望遠鏡を使うとき赤道儀を回転させなければならないという問題、生産中止となったがSTARBOOK TypeSを使うときはモーター側とは別にコントローラー側にも電池を入れる必要がある、等がその例。SXP赤道儀でクランプを閉めると動いてしまうというのが散見される。但し、SXPは元々全自動前提で設計されており、それを手動で導入しにくいから問題だ、というのはいかにもアンフェアかと思うが・・・。

OTA/赤道儀関係は5年保証、電子機器関係は1年保証というのが基本で、以前CELESTRON関係を扱っていたときはCELESTRON製品については1年保証、となっていた。保証期間内は新製品の場合は修理対応するが、メーカーサービス部まで持ち込みまたは送付にて対応。中古流通品についても問題なく修理対応する。ある中古望遠鏡販売店のHPによると中古流通品は保証期限が残っていても有償修理となってしまうことがあるが、社内規定が曖昧なようで、担当者によっては無償修理になることもあるとのことだった。

タカハシ製品:写真マニアから人気が高く定番といえるのがEM200で、上位にはEM400がある。基本的に写真撮影をバリバリにやる人向け、というイメージが強く、量販店では取り扱いがない。またマニュアルが難解なのではないかと感じたことがある。

保証期間内は無償修理対応。高橋製品の場合、中古流通品であっても保証期間内は無償修理対応となっている。保証書がなくても製品のシリアル番号で製造年月が分かるので対応できる、ということで、さすがメーカーの鏡と思ったことがある。

EM200は余裕の赤道儀に思われがちだが、以前月刊天文でビクセンVMC260Lを載せてデジタル1眼レフで撮影を試みたことがある。この場合ではやはり純正のアトラクスかEM400クラスがほしい、EM200では眼視では問題ないが撮影では風の影響を受けたとあった。

ビクセンSXPのレポート

協栄産業で、ビクセンSXP赤道儀にε180EDを載せてモノクロ冷却CCDでM42オリオン星雲を撮影したレポートが載っている。

使用した天体望遠鏡は、天体写真ファンの間で人気の高いタカハシのε180ED鏡筒です。タカハシε180EDは本体重量が約11キロ、プレートや鏡筒バンド等を合わせると13キロ程度となる撮影専用望遠鏡です。これに重さ約2キロのフルサイズ冷却CCDカメラ、STL11000Mを取り付けて撮影を行いました。この機材を釣り合わせるために使用したバランスウェイトは、3.7キロが2個。SXP赤道儀の搭載限界(16キロ)に近い機材を載せての撮影です。

興味のある方は以下の記事をを読んでいただきたいが、それなりに使えるようだ。ただ、冷却CCDカメラは感度が良いので、風の影響も微妙に反映したとのことだった。

ビクセンSXP赤道儀インプレッションVol.02

海外製品

ヨーロッパでは圧倒的なシェアを誇るSky-WatcherはSYNTAのブランドであり、CELESTRONの親会社である。また、世界最大の望遠鏡メーカーといわれたMEADE社は現在中国の光学機器メーカー「サニー」の子会社になっている。

MEADE社は日本ではかつてミックインターナショナルが代理店を行っていたが、2009年1月末で事実上の倒産、その後2009年9月からジズコが代理店契約を結んで、修理等サポートや販売を行っていた。2014年6月からはMEADE代理店はケンコートキナーに移管され、11月から一部の製品販売が開始されている。

星ナビ2014/8号

Sky-Watcher/CELESTRON代理店はケンコートキナーの子会社サイトロンジャパンが行っているので、世界2大メーカーの代理店業務は国内ではケンコートキナーが押さえていることになった。

ジズコMEADEプロダクトのページ

なお、ケンコートキナーに移管される前に販売されたMEADE製品(ミックインターナショナル/ジズコ経由)の修理等サポートはジズコが行うとしている。

スポンサーリンク

あとがき
タカハシ製品は保証書に販売点印/日付が無くてもシリアルナンバーから製造日が分かるので保証期間内であれば中古流通品であっても無償修理対応するとのことで、これは他のメーカーにも見習ってほしいと思う。
関連記事