ビクセンクオリティはフェアとはいえない批判がある

筆者が初めて自力で購入した天体望遠鏡はビクセンGPD(DD-1モーター仕様)とセレストロンC8EXのセットで、C8EXは協栄産業オリジナルの仕様ですが、取扱説明書や保証書はビクセンのものです。

後にSS2000PCに換装していますが、2003年11月のものでMT4仕様となっており、MT2とは互換性があります。

ここでは、ネット上でビクセンクオリティと呼ばれる批判、それは必ずしも的を得ていない部分もある、という点について書いていきます。

GPとGPDの構造的問題

GPDはGPの上位機種で、軸材にはスチール製を使用するなど材質や構造の見直しが行われていますが、基本的な部分は同じです。かつてはGPにC9 1/4のセットもありましたが、明らかに重量オーバーであり、その後はGPD or NATとのセットに変更されています。

GP赤道儀に鏡筒を載せてバランスウエイトの調整も行い、いざ極軸を合わせるために極軸望遠鏡を使おうとすると赤緯体を回転させてメモリ環を合わせなければならないので、場合によってはバランスウエイトが上、鏡筒が下に来ることがあり、そうなると鏡筒が三脚に当たることになります。

かといって、極軸望遠鏡で合わせてから鏡筒を載せてバランスウエイトの調整をすると極軸が動いてしまうことがあります。

これは致命的な問題ですが、現在の主力機といえるSXP/SXD2赤道儀では水準器が回転する仕組みになっており、極軸望遠鏡を使うとき赤緯体を回転させる場面はありません。

GP/GPDでも同様の改善が望まれます。

STARBOOK TypeS(SBS)は・・・

昨年単体販売が中止になり、SS2000PCのときのような再生産もないので、事実上GP/GPDの自動導入ナビゲーションはなくなりました。また、SKYPODも何時まで継続されるのか注目されます。

SBSはモーター側の電源とは別に、コントローラー側にも電池を入れなければ使えません。電池が切れるのは早いですから頻繁にナビゲーションすると電池を大量に消耗してしまうと思います。

SBSはコントローラー用電池とモーター電源が別、というのが構造上の問題でしょう。もし後継機を開発するなら、コントローラーとモーター電源は同一のものとしてほしいものです。

※SXPクランプ問題はアンフェア

SXPを使って手動で天体を捕らえてクランプを締めるとカクンと動いてしまう、これは構造上の問題ではないのか、という批判をネットでよく見かけます。SXPクランプ問題、等と言われますが、元々SXPにはメモリ環が装備されておらず、STARBOOK TEN(SBT)を使った全自動赤道儀であり、説明書を見ても手動ですることは想定されていません。「全自動洗濯機で手洗い洗濯しますか?」ではないですが、この批判はアンフェアな部分があります。

SBTで全自動操作する以上は何の問題もないので、SXシリーズの赤道儀はSBTで全自動操作するのが正しい使い方だと思います。

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あとがき

GP/GPDにみられる極軸望遠鏡を使うとき赤緯体を回転させなければならない問題、SBSではモーター電源とコントローラー電源が別、という明らかに改善が望まれるものがある。しかしSXP赤道儀は全自動赤道儀であり手動導入は想定されていないものであり、SXPクランプ問題、等というのはアンフェアではないのか、という点について述べてみた。SXPは良い製品と思うし、お金があったらほしいと思う。

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