Vixen 赤道儀の特徴

Vixen赤道儀は、GPシリーズ、SXシリーズ、アトラクスシリーズがあり、受注生産扱いでカタログに載っていないガイアックス赤道儀もあります。GPシリーズとSXシリーズではそれぞれ、上位機にあたるD型番がついたGPD/SXDがラインされています。GPシリーズの前はSPシリーズであり、それについてもSPDXがラインされていました。

ポラリス/ニューポラリスシリーズ(生産終了)

1976年5月に、ダイキャスト部材を採用したポラリス赤道儀が発売され、のちにモデルチェンジしたニューポラリス赤道儀が発売されています。現在交換用モーター等はありません。

2.スーパーポラリス(SP)シリーズ(生産終了)

五藤光学研究所・マークXの特許が切れたので、赤緯軸と赤経軸を分離できるようになった赤道儀で、1984年5月に発売、約4年後には上位機種にあたるSPDX赤道儀がラインされています。1984年9月には世界初の自動導入装置「スカイセンサー」を発売し、国内シェアNO.1を獲得したともいえます。極望/バランスウエイト/交換用モーター等はGP用のものが流用可能。

3.GP(グレードポラリス)シリーズ

このシリーズから、鏡筒の取り付け方式としてアリミゾ方式が一体構造で採用されています。GPには極望やメモリ環などをオプションとしたGPEと極望やメモリ環を標準装備したGPとがありました。さらにGPには赤経モータのみ取り付け済としたモデルと赤経/赤緯モータを取り付け済としたモデルとがありました。但し、スカイセンサー2000PC発売後はいずれもモーターオプションとなっています。なおGPは2003年11月で販売終了となりGPEのみの販売となります。GPシリーズは1992年6月発売ですが約1年後には上位に当たるGPDが発売されており、メモリ環や極望、モーター標準装備ですがやはりSS2000PC発売後はモーターはオプションとなりました。発売時は機械色といえるグリーンです。GP2はGPE、GPD2はGPDのマイナーチェンジ機で、赤道儀本体の色を白とし、モーターカバー部分やロゴは青色に変更されています。

GPとGPDの違いは、GPは軸部分はアルミ合金なのに対し、GPDはスチール製、またギアはGPはアルミ、GPDは真鍮製と材質から違いがあり、重いですがその分強度が増しています。

なお、セレストロンC11を搭載できるようにGPDをベースとしたGPX赤道儀もありましたが、SS2000PCには公式対応はありませんでした(一部の望遠鏡ショップでSS2000PCを取り付け済としたオリジナル品があったが)。

4.Atrux(アトラクス)赤道儀

元々はセレストロンのC11を載せるために開発されたもので、初代機は1989年4月に発売されています。パルスモーター仕様のMT-1相当品で、DD-1コントローラやスカイセンサー3S/3Dに対応します。

2代目に当たるニューアトラクス(NAT)は、SS2000PCを搭載したDCモータ仕様になっています。1999年に発売されており、2006年に一時生産が中止されていましたが、2007年にStarBook(SB)を搭載して再発売されました。SB版NATは緯度メモリやロゴが青地にされており、あまりいいカラーリングとは筆者には思えなかったです。

3代目のAXD(アトラクスデラックス)は、SB10を搭載したパルスモーター仕様になり、軸部分は超々ジュラルミンが使用されています。3代目アトラクス、とメーカーは説明していますが、価格は100万円と2代目よりも倍近くになっており、全くの別物、という印象があります。

NATは当初軸部分はアルミ製でしたが、2001年頃スチール製に変更され、三脚も固定方法が変更されるなど強化されています。なお、SB版NATは自称写真家が絶対出ない!!と断言していたことがあります(なってほしくなかっただけと解釈するのが妥当であろう)。

5.SPHINX(スフィンクス)赤道儀

通称SX赤道儀で、2003年7月に発売され、当時火星ブームだったこともあり品薄気味だったようです。2代目に当たるSXD(スフィンクス・デラックス)は当初から出ることが予想されましたが2007年3月にリリースされています。いずれもDCモーターでStarBookで制御する方式になっています。SXとSXDの違いは外見のロゴマークやモーターカバーがSXは青、SXDは黒とSXDの方がよいカラーリングを出していることでもありますが、中身も違いがあり、ベアリングはSXは1個、SXDでは9個使用していること、軸部分もSXはアルミ合金、SXDではスチール製、ギア部分もSXはアルミ合金、SXDでは真鍮材となっています。重量もSXDの方が重いですがその分搭載重量も15kgまで可となっています。

2011年に発売予定のSXP(スフィンクスプロフェッショナル)はSXDがベースですが、モーターはパルスモータに変更してAXDと同じSB10で制御する方式に、ベアリングは11個にしてよりなめらかな動作とすること、アリミゾは後付方式とするなどしています。アリミゾは後付方式にしたので、マルチプレートを直づけとしたり、サードパーティ製のものも選択できると思います。赤道儀重量は12kgとSXDより重くなりましたが搭載重量も16kgまでに増えています。

6.GAIAX(ガイアックス)赤道儀

Vixen VMC330を載せる赤道儀として開発されており、大きさや重量等からいっても遠征に持っていくためのものではなく、観測室据え付けを前提としたものです。2005年と2007年のCP+で出展されていたときはStarBookとSS2000PC両用で切り替え方式となっていました。カタログには載っていませんがビクセンマーケッティングのショールームには展示されているようです。

7.Vixen三脚について

従来GPとSXでは三脚の接続には互換性がなかったが、2011年3月出荷分から規格統一され、SXG三脚が発売され、従来のGPでも取り付けられるようにアダプタが発売されています。

SX専用三脚がリリースされた2003年で、三脚を開くと上から見たところ円形に見えます。GP用は木製三脚との互換性を保つため木材の先端に切り込みを入れて台座に挟み込む方式を引き継いでいますがSXでは脚上部と架頭部が直接接する方式になっています。GP用三脚も2009年分からその方式とした他、アトラクス用は先駆けて2001年からとなっています。現在AXD用を除いて、開き止めステーがあり三角板を取り付けることもできます。

脚部分はアルミ合金製8角パイプで、アトラクス用はジュラルミン製ポールが使用されています。

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あとがき

SX/GP及び、アトラクス用共据え付ける場合に都合がよいようにピラー脚も用意されています。また、接触防止のためのハーフピラーもあり、中央片側に取り付け用孔があいていて、ちょっとした物が置けるようになっています。

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