Vixen GP/GPD赤道儀と自動導入装置

Vixen 赤道儀は、GP/GPDシリーズ、SXシリーズ、SXP/AXDのシリーズがあり、GPはグレードポラリス、SXはスフィンクス、AXはアトラクスをいい、Dはデラックス、Pはプロフェッショナルを指している。

自動導入装置は、アマチュアレベルではビクセンが世界で最初に「スカイセンサー(以下、SSと略する)」を発売、このシリーズはその後SS3S、SS3Dと続き、その後SS2000PCへと進化し、星図を液晶画面に出して操作する「STARBOOK(SB)」が2003年に登場している。

ポラリスシリーズはただのポラリス赤道儀から始まり、その後ニューポラリス、赤経体と赤緯体を分離できるスーパーポラリス(SP)赤道儀、強化版であるSP-DXが登場、その後1992年にはGP赤道儀、その強化版であるGPD赤道儀が登場している。現行のGP2/GPD2は基本的に色が白に変わっただけと見て良く、このことを考えるとすでに20年以上も販売継続されている息の長い赤道儀ということができる。

アトラクス赤道儀は、当時業務提携していたセレストロンのC11を載せるために開発されたもので、導入精度・追尾精度ともにピカイチだったとといわれている。

1.GP/GPDで使用できるコントローラー

GP赤道儀は、モーターや極軸望遠鏡などはすべてオプションとしたGP/E、オプションをフル装備したGPに分かれるが、SS2000PC発売後はモーターはオプションとされた。2003年にGP赤道儀は販売終了とされ、GP/E赤道儀のみとなり、これをモデルチェンジしたのがGP2で、最初に書いたように色が変わっただけと見てよい。GPDはモーター装備だが、SS2000PC発売後はオプションとされ、これをモデルチェンジしたのがGPD2である。基本的に色が変わっただけだが、やはりスケルトンブルーはふさわしい色とは思えない。

パルスモーターを使用したのがMT-1で、色が白に変わってMT-2となったが、基本的な部分は変わりなく、GPDでは当初、これが標準装備されており、コントローラーとしてDD-1が付属しており、一度スイッチを入れれば、星を自動追尾するようになっている。自動導入装置として、SS3Dが別売オプションとなっており、恒星時最大32倍速で自動導入できるが、速度からいえば実用的とは言えなかった。

現在のDD-3はDD-1では改造で対応していたオートガイド端子があり、ここにSIBG互換オートガイダーを接続して使用することができる。DD-1改造品は、AGA-1に対応するもので、SIBG互換オートガイダーは変換ケーブルが必要である。

自動導入装置は、1997年からSS2000が発売され、1999年にはSS2000PCにバージョンアップされて、最大1200倍速で自動導入ができる。SS2000PCのオートガイド端子もAGA-1仕様なので、変換ケーブルを使ってSIBG互換に対応させていた。

SS2000にはすでにPCとの接続端子があり、内部プログラムをバージョンアップすればSS2000PCになるようにできていた。現在でもバージョンアップは行うことは可能なようである。

アトラクスは当初SP/SP-DX上級機として発売

アトラクスはSP/SP-DX上位機として発売され、GP/GPD発売後はその上級機という位置づけで発売されている。DD-1と同じパルスモーターを使用しており、SS3Dを使用することも可能である。

ニューアトラクス(NAT)は、SS2000PCを搭載したGP/GPDの上位機として開発されたことはいうまでもなく、初代アトラクスのコントローラーを使用することはできない。SS2000PCはGP/GPDとの共通使用もできる。当初まだセレストロンとの契約があった時期であり、NATに黒塗りのセレストロンC11(ビクセンではSC280Lとしていた)を大型アリミゾで載せた姿は非常にスタイルが良かったと記憶している。

初代アトラクスもNATも、あまり初心者が最初から選ぶということは考えられていなかったようで、鏡筒とのセットはアイピース別売で、これは現在のAXDでも同じになっている。

GP/GPDシリーズの新自動導入装置開発を

かつてSS2000PCが生産終了した2003/7、折しも火星観測ブームということもあり、どこの販売店も2003/10時点で在庫が切れている状態で、2003/12と2005/3に100台ずつ再生産されたのはやはり救いがあった思いがした。

現在SBSが生産終了になり、おそらく同じような状況になることだろう。今後どうなるかは分からないが、SBTと同じパルスモーター方式のものとなるだろうが、SBSではモーター用電源とは別に、コントローラー側にも電池が必要であり、これは外部電源を使えないという問題がある。このことから、次のコントローラーはモーターへの給電はコントローラーから供給されるようにして、電源は1台だけで済むようにしてもらいたい。勿論カラー液晶が望ましく、コントローラーのデザインもスケルトンブルーは是非やめてもっとコントローラーらしいものとしてほしいものである。

追記

2017年CP+ではGP/GPDシリーズ用STARBOOKTENが参考出展され、駆動にはベルトドライブを採用したとのこと。GP2/GPD2はAP赤道儀発売と同時に生産終了し、GP/GPDシリーズはライン落ちしたが、何故生産終了した赤道儀用に開発したのかよく分からない。今後の動向に注視したい。

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あとがき
1992年から発売開始されたGP、1994年に発売されたGPDの各シリーズは20年以上も続いているロングセラー赤道儀。2017年現在では一応生産終了という扱いになっているが、倍の価格になっても良いからGPシリーズの復活を望むユーザーは筆者だけではあるまい。
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