Vixen赤道儀 SXPとSXD2の違い

2012/10/26日付で、SXDの後継機種にあたるSXD2が発表され、2012/11/30より発売開始、とされている。

SXDはSXの上位機種として発売され、15kgまで搭載可能、としていたが、DCモーター仕様で初代SB(STARBOOK)、ということもあり写真派の人達からは良く思われていなかったが、SXD2ではパルスモーター仕様、SBT(STARBOOK TEN)に変更されている。

こうなると、SXPとはどう違うのか、という点が気になるが、それをまとめている方がいるので、そのURLを紹介する。

http://f.hatena.ne.jp/hp2/20121026174859

相違点を簡単にまとめると、ベアリングの個数、PEC機能の違いが目立つところである。

1.赤緯軸の直径:SXPでは40㎜、SXD2では35㎜の炭素鋼。

2.搭載重量:SXPでは16kg、SXD2では15kg。

3.ベアリング個数:SXPでは15個、SXD2では9個。

4.P-PEC:SXPはあり(エンコーダ搭載)。SXD2はなし(エンコーダ非搭載)。

4.PEC機能:SXPではSBTに記憶でき、内蔵電池が切れない限りは維持されるP-PEC。SXD2ではその都度記録するPEC機能(SBTへの記憶なし)。

5.鏡筒の搭載:SXPでは直づけ方式なので別途アリミゾ金具などが必要。SXD2ではアリミゾ固定方式。

6極軸望遠鏡:どちらも標準装備されているが、前面カバーはSXD2ではプラスチック製の白いカバーであるのに対し、SXPではAXDと同様にガラス窓になっており、金属製のカバー(色は黒)をするようになっている。後ろ側はどちらもSXシリーズ共通の白いキャップ。

機能面を見る限り、SXDのモーターをパルスモーターに変更し、コントローラーをSBTに変更した他は変更点がない、と見てもよい。なお、SXDでは乾電池稼働可だったが、SXD2ではSBTに変更された関係上、乾電池稼働不可になり、ACアダプタか野外用バッテリが必要になる。

デザインはSXP/SXD2とも同じだが、SXD2ではモーターカバーが黒地に銀文字であること、アリミゾがすでに装備済みなので区別がつく。

価格の変更:SXDでは262,500円 (税抜250,000円)、SXD2では336,000円(税抜320,000円)と、7万円ほど上がっている。

よく2ch等で話題にされたのだが、SXPやAXDに内蔵されているエンコーダーはあくまでもP-PECを測定/記録するために内蔵されているもので、天体追尾のために内蔵されているわけではない。

VixenはSXシリーズが主力か?

SXシリーズは2003年の火星ブーム時に発売され、2007年にSXD、それの上位機としてSB版アトラクス(NAT)が発売されている。

その後は、逆にアトラクスが先に開発された(AXD)。SXPが発売され、SXDが生産終了とされたので、SXPに置き換わったのか、と思われたが、後継機種としてSXD2を出してきた。望遠鏡販売店の一部や星ナビ記事では、SXD2を絶賛しており、SXPとSXD2では価格差は5万円程度となっている。ただその5万円の差は結構大きいのではないかと個人的に思える。

SXシリーズは初代SBであり、CP+2013ではSBTに換装したSX2が発表されるか、と期待した人もいるだろうが、発表されることはなかった。

SX3兄弟はSXは普及機、SXD2はSXの機能強化版、SXPはAXDのダウンサイジング機という位置づけとなり、Vixen赤道儀の主力といえるが、GP/GPDのラインナップはまた天体ナビゲーション機能が対応ないという状況になっている。勿論ナビゲーション機能は一体型で組み込んでしまった方が良いというのは分かるし、海外製赤道儀は普及機もナビゲーション機能標準組み込みになっているが、GP/GPDにもなるべく早くオプションで組み込めるナビゲーション装置を出して頂きたいと思う。

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あとがき
SXD2はSXPと比べた場合、P-PECなし(PEC機能自体はあるが電源を切ると消えるのでその都度記録の必要あり)、ベアリングは9個、赤緯軸径は35㎜、アリミゾ固定方式などの違いがある。実際はSX赤道儀の上位機がSXD2赤道儀であり、SXP赤道儀はAXDのダウンサイジング機であることが分かる。STARBOOKTENの開発費は相当かかっているのも伺われる。
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