Vixen 今秋降臨/長短焦点アストログラフ、VSD100f3.8の話題

CP+2013で発表されたVixenの屈折式鏡筒「VSD100f3.8」、これはVixenが特別ページを作るほどの力の入れ込みで、本日はこのあたりの話題を書いていくこととします。

このOTAは、VIXENがHOYA株式会社(PENTAXイメージング)から正式に特許権及び図面の譲渡契約を結んで開発されたものです。

Vixen VSD100f3.8について

天文雑誌の2013/7号の広告、さらにVixen公式サイトでも「今秋、降臨」の文字を入れるほど意気込んみが感じられ、CP+2013で参考出展された屈折鏡筒です。これは、PENTAX 125SDPの技術を買い取って復活させた鏡筒です。参考出展の時は名前も引き継いだのかV-SDT125Sという名称でした。当時のPENTAXのデータによるとOTAだけで重量は10kg、価格は880,000円ということなので、なかなか手が出ない価格でした。

参考:PENTAX 125SDP天体望遠鏡システム

ビクセン社長のブログを見ると、このOTAの開発のために、レーザー干渉機を導入するなど、社運を懸けて開発していたことが伺われます。

内部を見ると、5群5枚の5枚玉レンズ(SDガラス一枚/EDガラス1枚)の構造になっており、光学性能的には良いのでしょうが、温度順応には時間がかかるのではないのか、と思われます。3枚玉レンズのAX103Sもだいたい2時間位かかるという意見がよくあります。

f値は3.8という屈折式としてはかなりの短焦点であり、さらに3群3枚構造のレデューサー(0.79×)と3群4枚構造のエクステンダー(1.58×)が用意されます。ピント合わせはカメラレンズと同じヘリコイド方式です。

デザインはカメラの望遠ズームに似ていて、フードは「Vixen」とシルバー文字で入ります。明るいf値などから考えると眼視ではなくデジタル機材を使った写真撮影が想定されていることがよく分かります。

Vixen VSD100f3.8特設ページ

価格はまだ発表されていませんが、相当高くなることは確実なので、マニア(写真派天文同好会)の人ならお金がいくらかかっても関係ないですが、我々のような一般人にはなかなか手が出ないと思われます。AXD赤道儀に載せて使うのが良いのではないかと思われるし、メーカーも多分それを想定していることと思います。

最近のVixenは最高級路線か?

AXDを始め、最高級機器路線になっている感があり、AXDもそうでしたが、今回のVSD100f3.8もその流れが見られます。社運をかけて開発しているのは分かりますが、低価格機の方にも是非力を入れていただきたいと思います。

とくにGP/GPDについては、極軸望遠鏡を使うとき赤道儀を回転させなければならないのは大きな欠点と言え、是非メーカーの改善が望まれます。

ともあれ、今後も魅力ある製品を開発していただき、初心者から上級者にまで愛されるメーカーであってほしいと心から願っています。

なお、VSD100f3.8は2013/11/29より発売、価格は651,000円、鏡筒バンドやアリミゾプレート、アイピースは含まない価格となります。協栄産業では618,000円、ロスマンディ規格のアリミゾ付きで619,000円、ビクセン規格のアリミゾ付きで619,000円という販売価格で予約開始していました。搭載する赤道儀に併せて選択するといいでしょう。

(2013/11/2追記)

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あとがき

VIXENには、最高級路線だけでなく、是非低価格機にも力を入れて頂きたいと思う。始めて自分で選んだ望遠鏡がVixenだった者として。

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