シャープX1 turboZ 8ビットAVパソコンの終点

1986年にX1 turboZが発売されていますが、これは1ヶ月前に発売されたturboⅢのAV機能を強化したモデルです。

4096色同時表示グラフィック機能とアナログRGBパレット(コネクタはD-Sub15ピン)、ステレオ8チャンネルのFM音源(YM2151/OPM、PSGはYM2149に変更)、ハードウェアスクロール、ビデオキャプチャやモザイク機能などを追加し、マウスを標準装備、BASICも専用のZ-BASICが用意され、X1turboZ II 以降に標準装備されています。

これ以降turboシリーズはturboZシリーズに集約されました。

X1 turboZ 製品ラインナップ

  1. X1turboZ(CZ-880C/1986年12月)価格218,000円。turboZ初代機。本体色はブラック(B)とオフィスグレー(E)の2色。当初、専用ディスプレイTVはX68000兼用のCZ-600Dだったが、後にCZ-880Dが発売。
  2. X1turboZ II(CZ-881C-BK/1987年12月)価格178,000円。turboZに拡張RAM 64KBを追加した機種。これまで本体同梱の専用ソフト上でしか扱えなかったZのAV機能がBASIC上で制御可能にしたNew Z-BASIC(CZ-8FB03)を同梱。New Z-BASICは拡張RAM同梱でturbo/Z用のオプションとしても発売された(turboでもFM音源ボードがBASIC上で制御可能)。FM音源 とPSGのミキシングつまみが廃止され、単一のボリュームつまみで両音源の音量調節をする仕様となる。本体色はブラックのみ。
  3. X1turboZ III(CZ-888C-BK/1988年12月)価格169,800円。X1/turbo/turboZ全シリーズ通じての最終機種。turboZ IIから外付用FDD、デジタルRGBディスプレイ、専用データレコーダ端子が廃されている。本体色はブラックのみ。

turboZシリーズによって標準搭載されたFM音源やアナログRGBは、後発だっただけに、いくつかの点で競合する他機種より優れていた。しか し、こうしたAV機能の進化が他機種に比べて遅れ気味だったこと、また他機種より優れていたが故に互換性が低い問題があった。これはソフトウェア移植の障 害となり、移植されてもそれらの機能が十分活用されないことにもなった。FM音源は一部ゲームなどでステレオ化移植などがされていたが、アナログRGBに 関しては対応ソフトはほとんどなく、1987年後半ぐらいから一部のゲームがZシリーズで実行するとアナログパレットを使用してアナログ化するなど、パッ ケージやマニュアルに記載されていないがこっそりと対応している。

しかし、X1がturboZとなり、いかに機能改善を図ろうとも、X68000の圧倒的性能の前には存在感が霞んでしまった。X1turboZ専用ソフトはほとんど発売されないまま、X1シリーズの流れはX68000シリーズへ継承されていった。

※wikipediaより

X1turboZシリーズは、FM77AVシリーズとよく比較されましたが、FM77AVシリーズはオプションを買い揃えないと何もできないのに対し、X1turboZの方は機能をすべて詰め込んだ上にソフト(グラフィックツールとミュージックツール)とマウスもバンドルして買ったその日からすぐ楽しめるようになっているのが大きな違いであり、価格的にはこちらの方が勝っていました。但しFM77AVにもいえることでしたが、CPUのクロックを上げないまま機能を詰め込んだ訳なので、動作させるにはつらくなることはよく分かるでしょう。これはNECのPC-8801MHがCPUのクロックを向上させたのとは対照的になっています。

X1turboZが発売された頃にはX68000が発表されていた頃であり、ほとんど存在感が薄れており、事実上8ビットAVパソコンの終点といえ、1988年の最終機発売後はX68000へと移行していきました。

あとがき
何をするにもオプションを必要とする富士通のFM77AVシリーズと機能をすべて詰め込んだ本機はまさに対照的だったが、すでに8ビット機全体が終焉を迎えており、本機を最後にシャープはX68000に主軸を移した。
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