X68000 EXPERT II/PRO II

X68000が発売されて3年目のモデルチェンジでは、ハードウェアのスペックは基本部分は変更ありませんが、BIOSを改良するなどして高速化が図られています。

前モデルから引き継ぎ、EXPERTモデルは縦置き、PROモデルは横置きとなっており、いずれにもボディカラーは黒とグレーが用意されました。

X68000EXPERTⅡ/PROⅡスペック

  1. 型番:X68000 EXPERT II(CZ-603C)/X68000 EXPERT II-HD(CZ-613C)/X68000 PRO II(CZ-653C)/X68000 PRO II-HD(CZ-663C)
  2. メインCPU:68000(10MHz)
  3. サブCPU:80C51(キーボードスキャン/テレビコントロール用)
  4. IPL/BIOS ROM:128KB
  5. キャラクタジェネレータROM:786KB
  6. 16*16ドット,24*24ドット 全角(JIS第1/第2水準漢字)/8*16ドット,12*24ドット(半角)/8*8ドット,12*12ドット1/4(角)
  7. メインRAM:1MB(最大12MB)
  8. テキスト用VRAM:512KB(ビットマップ方式)
  9. グラフィック用VRAM:512KB(ビットマップ方式)
  10. スプライト用VRAM:32KB
  11. スタティックRAM:16KB
  12. テキスト表示:1024*1024ドット 4プレーン
  13. グラフィック表示:1024*1024ドット 4プレーン/512*512ドット 16プレーン
  14. グラフィックス高解像度モード:768×512ドット、512×512ドット、 512×256ドット、256×256 ドット
  15. グラフィックスドット毎に指定可能な色数:実画面1024×1024ドット16色/65536色、実画面512×512ドット65536色 (1面)、256色/65536色 (2面)、16色/65536色 (4面)
  16. 標準解像度モード:512×256ドット、256×256 ドット、512×512ドット(インターレース)
  17. FM音源:ステレオ8オクターブ8重和音同時出力
  18. 音声合成:AD PCM(Adaptive Differential PCM)
  19. FDD:1MB 5.25インチFDD2基搭載(オートロード/オートイジェクト)
  20. キーボードASCII準拠フルキーボード(同梱)
  21. マウストラックボール(同梱)
  22. プリンタI/F(セントロニクス社仕様に準拠)
  23. ジョイスティックI/F(アタリ規格、2個)
  24. RS-232C I/F
  25. 外部フロッピーディスクI/F
  26. SASI I/FマウスI/F
  27. テレビコントロール
  28. アナログRGB出力
  29. 音声ライン入出力
  30. イメージ入力端子
  31. 立体視端子
  32. OS/BASIC:Human68k/X-BASIC
  33. 拡張スロット:2スロット内蔵
  34. 電源:AC100V50/60Hz 44W(待機時10W以下)
  35. EXPERTモデルサイズ/重量:本体幅155×高さ363×奥行270㎜ 重さ7.7kg、キーボード 幅463×高さ33×奥行196㎜ 重さ1.5kg、マウストラックボール幅73×高さ32×奥行105㎜ 重さ0.14kg
  36. PROモデルサイズ/重量:本体幅430x高さ128x奥行340mm 約12.7kg、キーボード幅480x高さ58x奥行220mm 1.2kg、マウス:幅63x高さ37x奥行97mm 0.15kg※PRO専用キーボード・マウス
  37. 主な添付品:オリジナルOS(Human68k)、オリジナルBASIC(X-BASIC)辞書ディスク、日本語ワードプロセッサ、辞書ユーティリティ

立て置き型モデルよりも、横置き型モデルの方が拡張性や価格面では有利でしたが、スタイル面では立て置き型の方に人気があったと思います。横置き型はこれで最後になりました。X68000ゴールドエンブレム採用、BIOS改良高速化、SX-WINDOW添付等の変更があります。

ラインナップ

  1. X68000 EXPERT II:定価338,000円 HDDオプション メモリ2MB 発売1990年3月
  2. X68000 EXPERT II-HD:定価448,000円 HDD40MB メモリ2MB 発売1990年3月
  3. X68000 PRO II:定価285,000円 HDDオプション メモリ1MB 発売1990年4月
  4. X68000 PRO II-HD:定価395,000円 HDD40MB メモリ1MB 発売1990年4月

この頃になると、個人向け国産パソコンは、PC-9801とその互換機、シャープのX68000、富士通のFMTOWNSが競争している状況で、PC-9801ではPC-H98という高額なマシンも企業向けにありましたが、実質的に個人向けも企業向けもPC-9801が主流となっていました。

前年に発売された富士通のFMTOWNSは、過去のFM-16βやFMR等、互換性のないマシンを平気で出していた経緯があったとは言え、向こう5年間ハードウェアの基本スペックを変更しないと発表するなど、徐々に人気を集めつつありました。

そんな中、まだX68000の方に人気があり、これのカラーラップトップ機を期待する人もありました。しかし、モデルチェンジによる改良で高速化が図られたとは言え、抜本的な改良、特にCPUのアップグレードが先送りされているのに不安を持つ人が多かったのも現実でした。

スポンサーリンク

あとがき
横置き機も用意されたが、やはりツインタワーの方に人気が集まっていた。X68000のカラーラップトップを期待する人もいた。その一方で、CPUのアップグレードが先送りされていることに対する不安もあった。
関連記事
前のページ:≪ X68000 EXPERT
次のページ:X68000 SUPER ≫