X68000 EXPERT

X68000は、5年間ハードウェアの基本スペックの変更はしないと約束しており、シャープはその約束を頑なに守り続けていました。今回のモデルチェンジでは、初の横置きモデルが登場しています。

EXPERTモデルは縦置き、PROモデルは横置きという違いはありますが、いずれにもボディカラーは黒とグレーが用意されていました。

X68000EXPERT/PROスペック

  1. 型番:X68000 EXPERT(CZ-602C)/X68000 EXPERT-HD(CZ-612C)/X68000 PRO(CZ-652C)/X68000 PRO-HD(CZ-662C)
  2. メインCPU:68000(10MHz)
  3. サブCPU:80C51(キーボードスキャン/テレビコントロール用)
  4. IPL/BIOS ROM:128KB
  5. キャラクタジェネレータROM:786KB
  6. 16*16ドット,24*24ドット 全角(JIS第1/第2水準漢字)/8*16ドット,12*24ドット(半角)/8*8ドット,12*12ドット1/4(角)
  7. メインRAM:1MB(最大12MB)
  8. テキスト用VRAM:512KB(ビットマップ方式)
  9. グラフィック用VRAM:512KB(ビットマップ方式)
  10. スプライト用VRAM:32KB
  11. スタティックRAM:16KB
  12. テキスト表示:1024*1024ドット 4プレーン
  13. グラフィック表示:1024*1024ドット 4プレーン/512*512ドット 16プレーン
  14. グラフィックス高解像度モード:768×512ドット、512×512ドット、 512×256ドット、256×256 ドット
  15. グラフィックスドット毎に指定可能な色数:実画面1024×1024ドット16色/65536色、実画面512×512ドット65536色 (1面)、256色/65536色 (2面)、16色/65536色 (4面)
  16. 標準解像度モード:512×256ドット、256×256 ドット、512×512ドット(インターレース)
  17. FM音源:ステレオ8オクターブ8重和音同時出力
  18. 音声合成:AD PCM(Adaptive Differential PCM)
  19. FDD:1MB 5.25インチFDD2基搭載(オートロード/オートイジェクト)
  20. キーボードASCII準拠フルキーボード(同梱)
  21. マウストラックボール(同梱)
  22. プリンタI/F(セントロニクス社仕様に準拠)
  23. ジョイスティックI/F(アタリ規格、2個)
  24. RS-232C I/F
  25. 外部フロッピーディスクI/F
  26. SASI I/FマウスI/F
  27. テレビコントロール
  28. アナログRGB出力
  29. 音声ライン入出力
  30. イメージ入力端子
  31. 立体視端子
  32. OS/BASIC:Human68k/X-BASIC
  33. 拡張スロット:2スロット内蔵
  34. 電源:AC100V50/60Hz 44W(待機時10W以下)
  35. EXPERTモデルサイズ/重量:本体幅155×高さ363×奥行270㎜ 重さ7.7kg、キーボード 幅463×高さ33×奥行196㎜ 重さ1.5kg、マウストラックボール幅73×高さ32×奥行105㎜ 重さ0.14kg
  36. PROモデルサイズ/重量:本体幅430x高さ128x奥行340mm 約12.7kg、キーボード幅480x高さ58x奥行220mm 1.2kg、マウス:幅63x高さ37x奥行97mm 0.15kg※PRO専用キーボード・マウス
  37. 主な添付品:オリジナルOS(Human68k)、オリジナルBASIC(X-BASIC)辞書ディスク ver1.0、日本語ワードプロセッサ、辞書ユーティリティ

マンハッタンシェイプの建て置き型EXPERTモデルよりも、横置き型のPROモデルの方が拡張性や価格面では有利でしたが、やはり立て置き型の方に人気があったと思います。

ラインナップ:1989年3月発売

  1. X68000 EXPERT:定価356,000円 HDDオプション メモリ2MB
  2. X68000 EXPERT:定価466,000円 HDD40MB メモリ2MB
  3. X68000 EXPERT:定価298,000円 HDDオプション メモリ1MB
  4. X68000 EXPERT:定価408,000円 HDD40MB メモリ1MB

ライバルだったNECのPC-88VAはすでに終了・撤退しており、AV機能分野ではX68000の方に分があったということができます。

当 時富士通から同じコンセプトのマルチメディア機FMTOWNSが発表、発売されていましたが、こちらはi386DX搭載機でした。これまで互換性のないマ シンを平気で出していたことで批判されることが多かった富士通でしたが、向こう5年間ハードウェアの基本スペックの変更はしないとするなどしていました。 当時はまだFMTOWNSには不安が多かったためか、この時点ではまだX68000の方に人気があったと思います。しかし、その命運は翌年1990年に見 えてきます。

あとがき
最初のライバルだったPC-88VAが撤退し、ゲームやグラフィックスにはX68000を選ぶ人が多かった、ということになるが、新たなライバルとして富士通のFMTOWNSが登場していたが、これまでの経緯から、富士通に対して不安視する人もまた多く、まだX68000の方が人気があった。
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