X68030 最後のX68000シリーズ

初代X68000が発売されて6年以上も経過し、シャープもようやくCPUの変更を決め、X68030の登場となりました。5年間基本スペックの変更をしないという約束が守られた形でした。

X68030では、5.25インチFDDモデルと3.5インチFDDモデルの両方が用意されました。先に発売されたのは、5.25インチの方です。

X68030スペック

  1. 型番:X68030(CZ-500)/X68030-HD(CZ-510)/X68030 Compact(CZ-300)/X68030 Compact-HD(CZ-310)
  2. メインCPU:モトローラMC68EC030の25MHz
  3. サブCPU:80C51(キーボードスキャン/テレビコントロール用)
  4. IPL/BIOS ROM:128KB
  5. キャラクタジェネレータROM:786KB
  6. 16*16ドット,24*24ドット 全角(JIS第1/第2水準漢字)/8*16ドット,12*24ドット(半角)/8*8ドット,12*12ドット1/4(角)
  7. メインRAM:4MB(最大12MB)
  8. テキスト用VRAM:512KB(ビットマップ方式)
  9. グラフィック用VRAM:512KB(ビットマップ方式)
  10. スプライト用VRAM:32KB
  11. スタティックRAM:16KB
  12. テキスト表示:1024*1024ドット 4プレーン
  13. グラフィック表示:1024*1024ドット 4プレーン/512*512ドット 16プレーン
  14. グラフィックス高解像度モード:768×512ドット、512×512ドット、 512×256ドット、256×256 ドット
  15. グラフィックスドット毎に指定可能な色数:実画面1024×1024ドット16色/65536色、実画面512×512ドット65536色 (1面)、256色/65536色 (2面)、16色/65536色 (4面)
  16. 標準解像度モード:512×256ドット、256×256 ドット、512×512ドット(インターレース)
  17. FM音源:ステレオ8オクターブ8重和音同時出力
  18. 音声合成:AD PCM(Adaptive Differential PCM)
  19. FDD:1MB 5.25インチFDD2基搭載。X68030 Compactは3.5インチFDD2台搭載。(オートロード/オートイジェクト)
  20. キーボードASCII準拠フルキーボード(同梱)
  21. マウストラックボール(同梱)
  22. プリンタI/F(セントロニクス社仕様に準拠)
  23. ジョイスティックI/F(アタリ規格、2個)
  24. RS-232C I/F
  25. 外部フロッピーディスクI/F
  26. SCSI I/F
  27. マウスI/F
  28. テレビコントロール
  29. アナログRGB出力
  30. 音声ライン入出力
  31. イメージ入力端子
  32. 立体視端子
  33. OS/BASIC:Human68k/X-BASIC
  34. 拡張スロット:2スロット内蔵
  35. サイズ:本体 155*270*363㎜。キーボード 463*196*33(キートップ含む)㎜ l.5kg、マウス・トラックポール73*105*32㎜ 0.14kg。
  36. サイズ※X68030 Compact:本体 78*260*330㎜、キーボード 380*170X30(キートップ含む)㎜ 0.95kg、マウス 63*97*37㎜ 0.11kg
  37. 電源:AC100V50/60Hz 44W(待機時10W以下)
  38. 主な添付品:オリジナルOS(Human68k)、オリジナルBASIC(X-BASIC)、SX-WINDOW、辞書ディスク 、日本語マルチフォントエディタ、辞書ユーティリティ

ボディカラーはチタンブラックのみです。メモリは4MB標準装備されています。

ラインナップ

X68030:定価398,000円 HDDオプション 1993年3月発売

X68030-HD:定価488,000円 HDD80MB 1993年3月発売

X68030 Compact:定価388,000円 HDDオプション 1993年5月発売

X68030 Compact-HD:定価478,000円 HDD80MB 1993年5月発売

1993年はWindows3.1の発売、PC-9821とDOS/V機の競合という状況の中、本機の登場は全くインパクトがありませんでした。あと3年早く登場していればよかったのにと思えてならない部分があります。また、よく比較されるMacはすでに上位CPUに当たるモトローラMC68EC040を採用していたこともあり、この意味でもインパクトに欠けました。こういったことなどから、直系の後継機種は出ることなく、本シリーズは終焉を迎えることになります。

その後、ユーザーは特に混乱することなく、Windows系OSやMacに移行しています。

雑誌「Oh!X」では、メーカーで「NewX」を開発中という話題がありましたが、発売されることはなく、Oh!X自体も1995年12月をもって休刊、1998年にムック形式で発売されたことがあります。2001年春号以降は発行されていません。シリーズ終了後も周辺機器など発売していた満開製作所は、創業者が1999年4月2日に死去した後、2000年に事業撤退を表明して翌2001年に廃業しています。

現在メーカーでは修理を行っていないので、故障などの場合部品取りで修理をしなければならない場合が多いです。特に電源ユニットの故障という問題があります。勿論非公式で修理を請け負っている個人もいるので全く対応不可能、というわけではありません。実際に直して大事に使っている人もあります。

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あとがき
Macの方は68040を使用しており、すでに68030を採用したこと自体遅すぎるモデルチェンジだった。すでにWindows3.1が登場していたこともあり、全くインパクトがなかった。X68000はこれで最終モデルとなり、以降ユーザーは混乱することはなくWindowsやMacへと移行していった。今なお大事に使用している人もあり、彼らの姿勢は参考になる。
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