東武ED5020とヨ126

1986年、区画整理事業により開設された杉戸高野台駅西口にある公園内に置かれている東武ED5020です。ヨ126と連結された姿で置かれています。

屋外に置かれているため色はあせ、艶は全くありません。以前はデッキに乗降できましたが今は乗降禁止の張り紙がされており、状態も悪く、窓はすべてトタンでふさがれています。

ED5010は、貨物列車電化計画に基づき、ED5001を元に設計され、前期型と後期形がありましたが、登場後わずか20年程度で廃車が始まり、杉戸機関区閉鎖時(1986年)にはわずか3両しか残っていませんでした。

東武ED5020とヨ126は連結して公園内においてある

ED5020とヨ126の連結側:2001/9/29

ED5020とヨ126の連結部です。

公園内においてあるED5020はテールライトやヘッドライトは抜かれていて、窓はすべてトタンでふさがれています。

東武ヨ126

ヨ126の真横。窓はトタンでふさがれているが表記などはそのまま。:2001/9/29

ED5020と連結した状態でおいてあるヨ126。こちらも状態はかなり悪いです。何とか緑塗装時代の情景や表記を保っています。

テールライトは抜かれている:2001/9/29

テールライトは抜かれており、窓はすべてトタンでふさがれています。デッキへの乗降は禁止の張り紙もされています。この車掌車は、デッキ部分がやけに広く、出入り口のないデッキ部分もやけに広くとってあります。トフやトムを利用して、杉戸工場で改造して造った東武独特の車掌車で、この他にヨ201やヨ251というデッキ部の屋根が広くないタイプのものもありましたが、早々に姿を消しました。

ED5020とヨ126は杉戸機関区閉鎖時廃車となり、杉戸町に譲渡され、杉戸高野台公園内に保存されました。メンテナンスすることもなくおいてあるだけの状態です。この記事を執筆している時点ではまだ残存していますが、やはり保存状態は悪く、定期的に再塗装などメンテナンスを行うとか、一番良いのは、屋内保存とすることだと実感させられる例です。

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