半蔵門線を介して東武と東急が相互直通を開始したのが2003/3/19です。当時はまだ慣らし運転という性格が強い乗り入れでした。
当時日中は区間準急で1時間3本。朝ラッシュ時上りは通勤準急で1時間6本、下りは区間準急で6本、夕ラッシュ時上りは区間準急で1時間4本、下りは通勤準急で1時間4本でした。区間準急は押上~曳舟~北千住~西新井~草加~新越谷に停車し、以降は各駅停車というダイヤです。
東武線内試運転中の8627F(春日部駅側線)
東急8500系8627F(春日部駅試運転):2003/3/3半蔵門線との線路は乗り入れ開始前より先に繋がっているので、東急の車両が東武線内を試運転する情景も多く見られました。乗り入れの際東急は新5000系と8500系に東武乗り入れ機器を搭載してそれに対応しましたが、田園都市線の車両は8500系が主流ですから、乗り入れ車は8500系が主流となります。
停車中の8627Fにはまだ排障器が取り付けられていません。これより先に新5000系が走っていきました。
1993年に半蔵門線を押上まで建設し、東武との直通運転を実施することが決まったとき、東武の乗り入れ車をどうするか、半蔵門線では折り返し設備がなく、田園都市線の鷺沼まで行かなければ折り返し設備はありません。そのことで随分憶測がありましたが、東武の車両も東急に乗り入れ、東急の車両も東武に乗り入れる半共通ダイヤで実施することが決まりました。
東武との相互直通開始当初の情景
当時区間準急は東武動物公園行きと南栗橋行きとがあり、南栗橋行き/始発は東急線内では急行運転するダイヤとなっていました。
北春日部はご存じの通り、検車区開設に合わせて開設された駅なので、入出庫線が多くあり、ホームから見ることができます。また、ホームは島式となっています。
8500系の客用扉ガラス支持は外側からビス留め固定しており、8627Fの扉のガラス支持も外側からビス留めする方式です。最後期車は逆に客室側からビス留め固定しています。
直通電車の2/3は東急の乗り入れ車で占められているため、東武沿線が東急沿線と化したような印象さえあり、現在もその雰囲気があります。
※8618Fは2008年度廃車。
※8627Fは2020年度廃車。