東武50050系は2006/3/18にまず10両編成1本が登場、2009/9/15までに10両編成18本が増備されました。このうちの数本はリース扱いで導入されており、苦しい台所事情がうかがえます(リース期間終了後正式に東武の車籍となる)。画像はWikiMediaより引用です。
50050系のベースとなった50000系は、まず東上線用に貫通扉のない50001Fと貫通扉付きの50002Fが2005/3/16に登場し、以降貫通扉付きで増備されています。全車日立A-train使用となっていますが、東上線用の50000系1次車・2次車とは異なり車両限界の関係で、車体幅が2,770㎜となっています。なお、東上線用の50000系は3次車以降の編成は、50050系と同じ車体幅2,770㎜となっています。
50050系への30000系から乗り入れ機器の移植時期など
半蔵門線・田園都市線直通用には30000系が2003年から6+4=10両編成15本が使用されていましたが、中間に乗務員室が入ることから、東急側に10両固定編成を入れるように要請され、3年間かけて13本を50050系に置き換えています。置き換えられた30000系は乗り入れ機器を50050系に移植後、地上線用に転用されています。なお、置き換え用としてではなく、増備車となっているのは51051F/51061F/51062F/51066Fとなっています。
※31603F+31403Fは地上線用として転出後、再度機器を搭載して乗り入れに戻ったものの、再度機器を供出し、再度地上線用になっている。
置き換え時期 | 機器供出元編成 | 機器供出先編成 | 機器供出先編成の営業開始日 |
増備車 | 新品 | 51051F | 2006年3月18日 |
2005年9月 | 31613F+31413F | 51052F | 2006年3月21日 |
2006年4月 | 31612F+31412F | 51056F | 2006年5月3日 |
2006年5月 | 31611F+31411F | 51053F | 2006年5月30日 |
2006年5月 | 31614F+31414F | 51054F | 2006年6月20日 |
2006年6月 | 31601F+31401F | 51055F | 2006年7月11日 |
2006年10月 | 31608F+31408F | 51057F | 2006年11月12日 |
2006年11月 | 31602F+31402F | 51058F | 2006年12月12日 |
2007年2月 | 31607F+31407F | 51059F | 2007年2月25日 |
2007年2月 | 31603F+31403F | 51060F | 2007年3月23日 |
2008年7月 | 新品 | 31603F+31403F | 2008年7月6日 |
2009年1月 | 新品 | 51061F | 2009年1月29日 |
2009年1月 | 新品 | 51062F | 2009年1月29日 |
2009年1月 | 31605F+31405F | 51063F | 2009年3月1日 |
2009年2月 | 31610F+31410F | 51064F | 2009年4月2日 |
2008年12月 | 31604F+31404F | 51065F | 2009年4月13日 |
2009年7月 | 新品 | 51066F | 2009年7月23日 |
2009年8月 | 31603F+31403F | 51067F | 2009年8月13日 |
2009年9月 | 31615F+31415F | 51068F | 2009年9月15日 |
クレヨンしんちゃんラッピング編成
2016/11/3から東武鉄道・埼玉県・春日部市の共同企画として、クレヨンしんちゃん25周年を記念したラッピング編成が以下の通り運転されました。
?/ | メインキャラクター | 使用編成 | ベースカラー | 運行開始日 |
第1編成 | 野原しんのすけ | 51055F | レモンイエロー | 2016/11/3 |
第2編成 | 風間トオル | 51056F | スカイブルー | 2016/11/25 |
第3編成 | 桜田ネネ | 51057F | バーミリオン | 2016/11/29 |
第4編成 | ボーちゃん | 51058F | オレンジ | 2016/12/12 |
第5編成 | 佐藤マサオ | 51059F | エメラルドグリーン | 2016/12/19 |
当初は2017/5月中旬頃までの運行予定でしたが、好評のため8月まで延長されました。
東武50050系と東武30000系は特に運用の区分なく共通で運用されていました。乗り入れ車は東急車の方が多いため、半蔵門線清澄白河や押上で折り返し、東武線に戻らないダイヤも多く組まれています。また夜間東急の車両基地で外泊するダイヤもあります。
2021/10現在、30000系は全車東上線に転属。50050系は製造が終了しているため、補充には車体寸法が同一の50000系3次車がトレードする形で転属しています。