東武8000系のバラエティ

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東武8000系は20年に渡り712両製造され、私鉄の103系と呼ばれることもよくありました。20年も経てば車両も陳腐化してくることは避けられず、当初7800系の5000系列化や6000系の6050系化に倣い、車体新製載せ替えによる更新工事も検討されましたが、元々20M4扉車であること、全車冷房搭載済みであることから、車体の規格を変更する程の必要性はなく、既存の車体を生かした大規模修繕工事に留められています。この修繕工事は、その後JR各社や東京メトロなど他社で行われた大規模修繕工事の手本になっています。製造年月での設計変更や修繕改造施工で各種のバラエティがあります。

東武8000系前面変更修繕施工車

東武8000系8639Fは前面変更施工車

1986年から陳腐化解消のための修繕工事が開始され、腐食外版の張り替えや塗膜を総剥離した上での再塗装など老朽化対策の他、内装化粧板の張り替え、床敷物の張り替え、客用扉のガラス支持をHゴムからアルミ枠に交換、エアコンの吹き出し口をブロンズ系の色に変更、前面の行き先表示窓と列車種別窓を自動巻き取り式に変更し側面にも前面と連動した行き先表示器の取り付け、テールライトのLED化など、当時の10000系並みにグレードアップしています。1987年からは前面を快速用6050系に準じたものに変更し、スカートが取り付けられています。その後、1987年度施工車を基準にしていますが、年度毎に設計変更が行われています。

スーパー8000系

東武8000系84113Fはスーパー修繕施工車

最後期修繕施工車は、ヘッドライトのHID化、行き先/列車種別表示器の液晶化、内装でも客用扉上部に自動放送装置と連動したLED表示器の設置、スタンションポールの設置等、当時の30000系の仕様が採用され、ファンから「スーパー8000系」という愛称がつけられています。6両固定編成の81110F/81113F/81114Fと800系/850系に改造された編成がこれに当たります。

8000系原型車

東武8000系8678Fは修繕施工されないまま廃車された。

8000系原型顔を好むファンも多いですが、1985年から新塗装への変更が順次行われ、この際車番は切り抜き文字を外され、ペンキ書きの味気ないものになっています。また、上部灯は取り外され、ビス留め鉄板で塞がれています(修繕工事施工車は外板張り替えや前面変更で完全に埋められフラットになっている)。

当初は20年掛けて712両全車に施工する意欲を見せていましたが、696両で打ち切られ、16両は施工されずに廃車されました。800系/850系化改造の際余剰になった中間車サハ10両と2両編成3本がそれに当たります。8578F(写真)/8571F/8580Fは当初ワンマン改造が予定されていましたが、結局中止されました。この3本は、野田線で修理不能な故障を起こし、事故廃車となり自力回送ができなくなった8134F/8523Fの牽引車として北館林解体場まで回送され、そのまま廃車・解体されました。

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